内科・胃腸科・小児科
医療法人社団誠仁会 北條医院
東京都大田区大森北3-4-5

TEL: 03-3768-0066

肝臓疾患

肝臓は、「沈黙の臓器」とよばれていて、病気が進行するまでほとんど症状があらわれません。

肝臓疾患の代表的なものには、「脂肪性肝障害(脂肪肝)」・「B型肝炎」・「C型肝炎」がありますが、これらの病気は、無症状のうちに発見して治療を行わないと、少しずつ進行して肝臓が硬くなる「肝硬変」となり、「肝臓がん」を発生する主な原因となります。

当院では、肝臓専門医による肝臓疾患の診療を行っております。職場の健診などで肝機能の数値を指摘された方はもちろんですが、ほとんど症状が出ない肝臓の病気だからこそ、症状がない方も定期的な検査をお勧めします。

また、ウイルス性肝炎に対する治療を肝臓専門医のもとで受ける場合には治療費の助成が受けられます。お気軽にご相談ください。

主な肝臓疾患

脂肪性肝障害(脂肪肝)

脂肪性肝障害(脂肪肝)とは、肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態をいいます。この脂肪肝を放置していると、肝硬変へと進行して、さらに肝臓がんを発生させるリスクが高くなります。

生活習慣病と関連が深いと考えられていて、糖尿病や脂質異常症などを合併する場合にはあわせて治療を行う必要があります。昔は、飲酒が原因の「アルコール性肝障害」が多かったのですが、食生活の欧米化などにより、お酒を飲まない方の脂肪性肝障害(NAFLD)が増加しています。

B型肝炎

B型肝炎はB型肝炎ウイルスが血液、体液を介して肝臓に感染することで起こります。

現在の主な感染ルートは性的接触ですが、それ以外にも感染者のカミソリや歯ブラシの共有、入れ墨、ピアスの穴開け、薬物使用による針や注射器の共有などによる血液感染があげられます。

大人になってからの感染は殆どが一過性の感染で慢性化する頻度は少ないのですが、一部の人では慢性肝炎、肝硬変へと移行し、肝臓がんを発生することがあります。

ウイルスが沈静化した方、慢性化した方、いずれの方も将来的に肝臓がんのリスクを抱えてしまうので、適切な抗ウイルス治療を行い、定期的に画像検査を行うことで、肝臓がんの予防、早期発見に努める必要性があります。

C型肝炎

C型肝炎はC型肝炎ウイルスが肝臓に感染して起こります。

主な感染ルートは血液感染で、ほとんどが輸血、薬物使用による針や注射器の共有、入れ墨など、血液を介して感染します。B型肝炎よりも慢性化する確率が高く、放置していると15-20年で肝硬変、20-30年で肝臓がんの発生へと進みます。

現在では、内服薬による治療法が確立されてきて、内服治療により95%以上のウイルス排除が望め、肝硬変、肝臓がんへの進展のリスクを低減させることができます。