内科・胃腸科・小児科
医療法人社団誠仁会 北條医院
東京都大田区大森北3-4-5

TEL: 03-3768-0066

消化器外来

消火器外来

腹痛、胸やけ、食欲不振や腹部の張りなどのおなかの症状、便秘や下痢、血便などのお通じの問題など、お腹に関連する様々な症状を診察します。

食道、胃、十二指腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓などの病気の診断に必要な場合には、日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医による腹部エコー、胃内視鏡、大腸内視鏡検査による正確な診断と治療を行います。

内視鏡検査について

消化器内視鏡検査は、様々な消化器がんの早期発見・治療につながる検査です。早期発見されたがん病変は内視鏡治療などの比較的小規模な治療で済む場合もあり、治療後も大きな健康被害を生じることなく元気にお過ごしいただける可能性が高まります。

当院では、苦痛が少ない高性能の経鼻内視鏡を含め、胃内視鏡、大腸内視鏡検査用機器を取り揃えております。また、ご希望の患者さんには、検査時鎮静剤・鎮痛剤等の使用により、不安な気持ちのない状態で検査を受けていただくこともできます。その上で、患者さんの身体に負担をかけない丁寧な検査を行い、病気が見つかった場合は組織検査、ポリープ切除などを安全に配慮して行います。

検診で精密検査が必要とされた方はもちろんですが、症状がない方も、早期発見・治療のために定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めします。

主な消化器疾患

逆流性食道炎

胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流してしまうことで食道の粘膜に炎症が起きて、胸やけ・げっぷ・胸の痛み・のどの違和感などの症状があらわれる疾患です。

主な原因として、胃酸が逆流しやすくなる体質や加齢、胃酸が多くなるような生活習慣があげられますが、食生活の欧米化に伴い、近年、患者さんが増加しています。

生活習慣の改善だけでも治ることがありますが、それでも症状が改善しないときには薬物治療を行います。

ピロリ菌感染症

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が胃の粘膜に感染することで、慢性的な炎症が起こり、委縮性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん、胃MALTリンパ腫などの病気を発症させる要因となります。また、萎縮性胃炎を長く患っていると胃がんを発生するリスクが高まることがわかっています。

ピロリ菌の感染はほとんどの場合、幼少期に起こるとされています。上下水道が完備されていない不衛生な環境での飲み水を介しての感染と、親がピロリ菌に感染していて食べ物の口移しなどにより感染させてしまうのが主な原因です。

ピロリ菌を除菌することで、上述の消化器系の病気の発症を抑制することができます。特に、胃がんについては、発症を約3分の1に減少させることがわかっています。

胃内視鏡検査によって胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の診断がなされた場合は、ピロリ菌の検査・除菌治療は保険適用となります。胃がんの発生リスクを減らすためにも、ピロリ菌感染がわかったらすぐに除菌治療することをお勧めします。

食道がん

食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜にできるがんで、初期には自覚症状がないことが多く、進行すると食道がしみるような感覚、食事がつかえるような感覚、胸の痛みや体重減少などの症状があらわれます。

過度の飲酒や喫煙、熱いものや辛いものの定期的な摂取により、食道粘膜にダメージを与えることで発生リスクが高まります。

胃がんや大腸がんなどに比べて進行が早く遠隔転移をしやすいがんですが、早期に発見された場合には、内視鏡治療で根治することも可能です。

よくお酒を飲む人や喫煙習慣のある人は、定期的な内視鏡検査をお勧めします。

胃がん

胃がんは、日本人に最も多いがんの一つで、男性ではがん死亡原因の第2位、女性では第4位となっています。

胃の粘膜にできたがん細胞が増殖を繰り返して大きくなっていき、進行すると粘膜の外側まで広がって周囲の臓器やリンパ節に転移します。早期の胃がんには自覚症状がほとんどなく、進行して症状があらわれるまでに数年かかることが多いと考えられています。

多くの胃がんでは早期発見と治療により完治も可能なため、リスクが上昇する40歳を超えたら症状がなくても定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めします。

大腸がん

近年、日本人の大腸がん罹患率は増加の一途をたどっていて、女性ではがん死亡原因の第1位、男性では第3位となっています。高齢化に加え、食生活や生活習慣の欧米化が原因と考えられています。

ほとんどの大腸がんは大腸ポリープが放置されたものから発生します。粘膜表面から粘膜下層までにとどまっている早期大腸がん、筋層やその下に広がると進行がんとなります。早期大腸がんや大腸ポリープは大腸内視鏡検査時に発見した際に、その場で切除することができ完治が望めます。

発症リスクが上昇しはじめる40歳を越えたら、症状がなくても定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めします。